それはさておき,この忘年会で,来年の定演でする曲解説を依頼されました.先日のファミリーコンサートの曲解説が好評とのことで,子どもたちにも分かりやすく,定演の方もお願いしたいとのことです.交響曲の解説,一度書いてみたかったし,しかも私の好きなドヴォルザークなので,喜んで引き受けることにしました.というわけで,その準備として,ドヴォルザークに関する豆知識を気が向いた時に書き留めていこうと思います.
まず,以前にドヴォルザークについて調べた時に一番印象に残っていることは,ドヴォルザークは鉄道マニアだったということです.どれほどの鉄ちゃんだったかというと,こんな逸話が残っています.ドヴォルザークは毎朝,散歩がてら,近くの駅まで蒸気機関車を眺めに行っていたそうですが,ある朝,いつもと音が違うことに気付き,馴染みの駅長に異常を伝えると,駅長は早速点検を命じました.すると,車両の故障が見つかったのだそうです.
この逸話を知ってから,今練習している交響曲第7番と第9番「新世界より」が,すべて機関車を表現しているとしか思えなくなりました.機関車が動きだす時の緩慢で重厚な動きや音,スピードが乗り始める加速感,どこまでも続く線路を軽快に走り抜ける疾走感やリズミカルな音,スピードを落とし停車するまでの重々しさと達成感,そんなイメージがこれらの曲からわき上がってきます.この路線で曲解説を書いてみようと思ってます.
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