2010年2月12日金曜日

禍福は糾える縄の如し

フィンランドから無事に帰国しました。といってもまだ関空ですが。昨夜といっても時差が7時間あるので、ヘルシンキ発17時10分のフィンエアーに乗りました。なんとラッキーなことに、他のお客さんの都合でビジネスクラスに無料アップグレード!!フィンエアーのビジネスクラスのワインは世界一の品揃えと聞くので期待は特大。しかもフルフラットベッドなので熟睡できること間違いなし。二日前のタンペレのホテルでの湯冷めならぬサウナ冷めのせいでちょっと風邪気味なので、これはホントありがたい!!
ビジネスクラスなので優先搭乗でいち早く機内へ。席に着くなりCAがコートを預かってくれ、シャンパンをもってきてくれる。ひろーい座席で優雅にシャンパンを飲みながら映画のプログラムを確認するとなんとムーミンが!これは優雅な食事とともに見なければ。そんなこんなでだいぶ時間が経つが一向に出発しない。アナウンスによれば機材の整備と荷物の搬入が遅れているとか。出発時刻を40分も過ぎた頃、私の乗っている席(前から4列目の右窓側)から前方の機内へ荷物を搬入しているのが見える。そして45分遅れで出発。たった5分で荷物の搬入が終わったの?と驚きと疑問を感じつつ、頭は豪華な機内食へ。
飛び立ってしばらくするとメニューとワインリストが配られた。ワインリストの方が厚い!シャンパンに始まり、白ワイン2種(仏とNZ)、赤二種(仏と伊)、そしてデザートワイン(モーツァルトの生まれ故郷が産地)のそれぞれについての解説が7カ国語で掲載されている。とりあえずアペリティフとしてもう一杯シャンパンを頼み、和風の前菜(茶そばや寿司など)とともに仏産白、メインの牛ヒレステーキと仏産赤、デザートにフィンランド産チーズ盛り合わせを頼みつつオーストリア産デザートワインを。まさにフルコースを堪能し、すっかり出来上がったところで、ムーミンを見るのを忘れた!
とりあえず食後の歯磨きをすませ、いざムーミンを。チェコスロバキアで作られた、トーベ監修によるパペット劇。物語は『ムーミン谷の夏祭り』。しっかりと原作に忠実に作られている。ムーミントロールとスノークのお嬢さん、そしてフィリフヨンカがヘムル警察官に逮捕されたあたりで睡魔が襲う。。。このパペット劇はなぜか観ると眠くなる。鼻と目にマスクをつけて眠りに着く。
3度目に目が覚めたときは日本時間の8時過ぎ。あと1時間半ほどで着く予定だったが、出発が遅れたので到着予定は10時20分頃とのこと。札幌行きは10時55分発。大丈夫か?と思いつつ、昨日のムーミンの続きを観る。おれが一人焦ってもどうにもならん。遅れたら、まあ次の便に乗ればいいだけのこと。そして朝食が出され(焼鮭と卵焼き、梅干し付きおかゆ、果物)、眼下はもう日本。瀬戸内海を抜け、香川あたりから和歌山の沖合を北上しつつ関空へ到着。着陸したのは10時10分頃。なんとか乗り継ぎに間に合うか。しかし到着ゲートまでが長い。広い関空を散々走り回り到着ゲートに着いたのは10時20分。飛行機を降りると自分の名前を呼ぶお姉さんの声が。
JALのお姉さんに自分であることを告げると、予定の便に乗り継ぐためには10時40分までにチェックインする必要があるとのこと。もしくは諦めて15時45分の次の便にするかどうするか。間に合うのなら55分の便に乗ります!と言うと、じゃあ走ります!といってお姉さんが走り出す。寝不足と飲み過ぎで足下が覚束ないものの、そこは日頃鍛えている自負もあり、必死で追いかける。入国検査も特別ルートで検査してもらい、10時半には荷物のコンベアのところに到着。お姉さんが事前に私の荷物を先に出すよう指示してある。
ところが!荷物が一向に来ない。おそらくは荷物をコンベアに載せているであろう現場まで、そうあの黒いビラビラのカテーンの後ろまで、お姉さんが確認して行ってくれたが、今のところ荷物はないとのこと。コンベアの前で待つこと10分。お姉さんが間に合わないことを告げに来る。まあしょうがないよね、お姉さんのせいじゃないし。でもこんなに遅くまで出でこないなんて。一抹の不安を感じつつ、次こそがあのビロビロから自分のスーツケースが出て来ることを祈りつつ見守るが、次第に荷物は疎らに。私の横に群がっていた10数名のおっちゃんおばちゃんに、赤ら顔のおっちゃんがなにやら説明してる。このおっちゃん、添乗員やったんか。おれの前の席で熟睡しとったぞ。なになに荷物が届いてない?え?もしかしておれも?いやいや、おれはタンペレから乗り継いできたから、この人らとはちょっと違うで。
なんと思ってると、お姉さんが申し訳なさそうな顔をして近づいて来る。ガーン!そして荷物配送の手続きカウンターへ。スーツケースの中身を訊かれ、お酒は水もんやから別便で送ります、せやかてスーツケース開けさせてもらいまっさ。鍵があったらおよこしやす。という感じで、まあ数日後には届くとのこと。まあ急ぐようなもんは入ってへんし、自分で運ばんですむからラッキーかも、なんて思いつつ、今度は国内線のチェックインカウンターへお姉さんと向かう。お姉さんによれば、フィンエアーはこのところこういうことが多いとのこと。今年はじめに荷物運送会社の社員らによる大きなストライキがあり、飛行機は満員なのに、一緒に来た荷物は20個程度だったこともあるとか。そういえばフィンエアーの機内誌に、3月から最新式の荷物運送システムが導入され、1秒間に2個の荷物が自動仕分けされるとか。あー、そんなシステムが導入されれば、人員削減されるわな。で、ストなんだ。てな話を、もう急ぐ必要のなくなったお姉さんとしていると、でもうらやましいです、ストがちゃんとできるなんて。日本だとやっぱりストはしずらいですから。ほんまやったらわてもしたいどす!とお姉さん。たしかにJALもいろいろありそうだよね。がんばれ!お姉さん。
そしてチェックインカウンターでお姉さんとおさらばし、今ラウンジでビールを飲みながらこれを書いているわけです。なんせ暇なもんで。しかし後2時間、どうしよう。昼寝しちゃうと時差ぼけになりそうだし。明後日はバドミントンの試合だから時差ぼけになるわけにはいかん!明日はオケの練習もあるし。よしビール飲みながらがんばろう!

0 件のコメント: